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I

 

 

精神科医の、ジェームズ・T・フィッシャー氏は、著書「外れたボタン」の中で「最高の資格を持つ心理学者と精神病医がこれまでに書いた、精神衛生に関する権威ある論文すべてを集め、それを組み合わせて洗練し無用な語句を削り取り、実質的に価値のある部分すべてを取って、価値の少ない部分が入らないようにし、こうして得た、混ざりけのない、純粋に科学的な知識を、当代随一の詩人に簡潔に表現させたとしても、それは山上の垂訓の不器用で不完全な要約でしかないであろう。山上の垂訓自体と比較すれば極めて不備なものになってしまうだろう。」と、イエス・キリストが語ったマタイ5章~7章の「山上の垂訓」の心理学的価値について、この上ない言葉で絶賛しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

                                              

 最も古い書物、聖書は、歴史を通じて多くの政治家やビジネスリーダー、立場の低い孤児ややもめや虐げられた者たちの座右の銘、慰めとなってきました。黄金律「自分にして欲しいと思うことはみな、同じように人にもしなければなりません」マタイ7:12や、「受けるより与えるほうが幸福です」使徒20:35などは有名ですね。「喜びに満ちた心は治療薬として良く効き、打ちひしがれた霊は骨を枯らす」箴言17:22など、格言集の中のたくさんの知恵の言葉は、ご存じでしょうか?

 

 また「愛を身に着けなさい。それは結合の完全なきずななのです」コロサイ3:14のとおり医学博士で脳科学者の中野信子氏著「脳科学からみた「祈り」」によれば、心が愛情にあふれ、大事な人の幸せを願い、誰かのために祈る時、脳内物質オキシトシンによって脳が活性化し互いの信頼(信仰)や絆や団結を強め、脳と心に様々なプラスの影響を及ぼし、免疫力を高め、幸福感も与えるそうです。まだまだ解明も説明もできない、計り知れない可能性を脳はもっています。

 

 さらに「さまざまな試練に遭うとき、それをすべて喜びとしなさい」ヤコブ1:2にあるように、逆境や利他行動こそ、脳を鍛えるチャンスになり、人格を陶冶し、自分も幸福にするとの研究報告や知見も、逆境や苦難にも耐え忍ぶことの益や価値を脳科学的に検証しており、人間の設計や脳や心に関心がある私にとって、最新科学と最古に書かれた聖書との調和や裏づけや知恵は、知れば知るほど謙虚にさせられます。創造者からの説明書といわれているのもうなずけます。

            

 さて今現在、できたこと、嬉しかったこと、楽しかったこと、幸せだったこと、恵まれたこと、愛せたこと、大好きなこと、感謝できたことはどんなことですか?もしあまりないと思えたら思い巡らし、小さなことでもいいので言葉に出したり、書き表してみませんか。毎日続けて習慣となって、思考回路になれば、達成感・満足感・幸福感につながることに気づかれるかもしれません。

 

 みなさまが、できたことに満足感を味わい、積極的な見方を保ち、幸福の秘訣の愛や、与える喜びや、清い良心、ふさわしい自尊心を保ち続けられますよう、毎日お祈りしております。 

 

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